『ボランティア入門講座~文字を書くことがいかせる要約筆記通訳編~(全3回)』実施しました。

要約筆記通訳グループどんぐりさんから、団体支援として、メンバーを増やすための講習会ができないかとご相談がありながら、費用の都合上、昨年度は実施できませんでした。
積み残しになっていたこの内容を今年度は何とか実施することができました。

『ボランティア入門講座~文字を書くことがいかせる要約筆記通訳編~』
講師:要約筆記通訳グループどんぐりのみなさん

担当の力が足りず、少数での講座となってしまいましたが、参加された方々は全3回熱心にお話を聴き、体験されていました。

第1回目(5月24日)は、

『聞こえないとは?』について学び、後半は、難聴者の方から聞こえないことによる困りごとや、要約筆記があることで助かっていることなどのお話を伺いました。

中途失聴の方は、”聴いて手話で伝える”手話奉仕のボランティア講座を受講することはできないし、手話を教わる機会が中々ないとお聞きして、言われたらそうかもしれないと思うけれど、気が付いてなかった自分がいて、当事者の方からお話を聴かせて頂くというのはとても有難いことだと思いました。
そして、中途失聴の方でも覚えたい方がいたなら、教わる機会があるようになれば良いなぁとも思いました。
聞こえづらい方が誰もが手話を覚えておられるわけでもないとすると、要約筆記通訳のボランティア必要性を感じましたし、もっと広がれば良いと思いました。

第2回(6月7日)は、

携帯型ホワイトボードを作り、使ってみました。後半は、要約筆記の基礎知識と技術について学びました。

    ●要約筆記の三原則(要約筆記の達成目標)
      「速く」 … 話に遅れないで書き伝える 
      「正しく」 … 内容が正しく的確に伝わる
      「読みやすく」 … 一定の基準(読み手が疲れない)にそった書き方

そのために考えられた略号や要約筆記の技術も教わりました。

第3回(6月14日)は、

前半はノートテイクの技術を復習した後、体験の時間を持ちました。
話させていることを要約するのは、中々大変です。意味を変えずに書いてお伝えすることの大変さを改めて感じました。

後半は輪になって、ふりかえりを兼ねて懇親会でした。興味を持ちながらも、今はまだボランティアをする時間がないとおっしゃる方もいらっしゃいましたが、興味を持って頂けたことが何よりですし、要約筆記が必要な方がいて、それを支えているボランティアの方々がいることを知ってもらって、細くでも、長~くおつきあい頂けたら良いなぁと思いました。

ボランティア活動は、やらねばならないと思いながらするものではないのでは?と言った話題も上がっていました。
何かを始めるきっかけに、もしかしたら、「やらねば…」という想いもあるかもしれません。
でも、ボランティア活動を続けるには、本人がその活動をしたいと思えたり、自分自身のために活動しているという想いが必要なように実際にボランティアをされているみなさんのお話を聴きながら思いました。

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