おとなの寺子屋in公民館~面白いほど会議が進む見える化のテクニックを学ぼう~ その②グラフィックファシリテーションの手法を学ぶ 実施しました。

6月1日(土)、6月8日(土) 午後1時30分~午後4時30分

面白いほど会議が進む見える化のテクニックを学ぼう その②
『グラフィックファシリテーションの手法を学ぶ』を実施しました。

講師には、でむさんこと鈴木さよ(凸凹future Center) さんに来て頂きました。

グラフィックファシリテーションは、きれいに上手に描くことが大切なのではなく、『確かにそこにある”想い”や”願い”を描くこと』が大切で、そのための技術であると知り、素敵だなぁと想い、ぜひ、大阪狭山で活動している皆さんにもチャレンジしてみて頂きたく、講座を企画しました。

1日目(6月1日)は、まずは、今の気持ち( 顔)を描くことからスタート。そしてその絵を使って自己紹介をしました。
その場に来るまでの気持ちを一旦吐き出すことで、これからの時間に向き合いやすいのだそう。

そのあとのワークは、描く✖話す、聴く✖描くを色々な形を通して体験しました。
伝えたいことを描いて表現して共通のイメージを持ちながら話せたり、聴いたことを描くことで、伝わっていることを知ったり、伝わっていないことが分かって言い直したり。会話、コミュニケーションにいかされることが良くわかりました。

プロッキーの太字側を使って直線、〇、□、☆など色々な線を描いたり、顔のパーツの組み合わせで色々な表情を描くことができることや、図の組み合わせで絵が描けるヒントも教えてもらいました。

そして、1日目の最後は、でむさんが実際にみんなの言葉を拾い描きだして見せてくれました。その後、参加された皆さんが言葉や絵を加えて、模造紙の上により深く想いを表すことができました。
副産物でうれしかったのは、このワークの題材が大阪狭山市の街のことだったこと。
参加された皆さんの想うこの街のことを聴くことができて、その想いや願いが、目の前でグラフィックで表されていくのをみていて、とても幸せでした。

2日目(6月8日)は、まずは、思いつくままに一筆書きの線を描き、その線を使って鳥にしました。そして描いた鳥を見せながら、今の気持ちと共に今日も自己紹介からスタート。

学びのサークル。”自分を大切にする”、”参加する”、”場をつくる”、”共創する”。
まずは、どこ(どの段階)が居心地よいかを動きながら表現。何故そこを選んだかを聴くとなるほどそれぞれ理由がよく分かる。次は、チャレンジするならどこ(どの段階)?かをまた動きながら表現。
人それぞれの考え方があることが、よく分かる。

次は、3~4人で1枚の模造紙を使ったワーク。順に、話す人✖聴く人✖描く人になる。
感じたことを聴こえたままに描いてみようとメッセージをもらいつつ、中々そこが難しそう、ついつい自分に一度落とし込んで描こうとしてしまう…、知らないうちに描くことを選んでしまっていたり…。その人の言葉や想いをそのまま受け取り描くことの難しさを皆さんの体験の様子をみていて感じました。

次は、お部屋の真ん中にマスキングで表現された”エイトブレス”。場づくりの段階。
始まりの段階から発散・拡散の段階、混沌・カオス・グレーゾーンの段階、そして収束の段階、ゴール(終結)の段階。
これも、どの段階が好きかを動いて表現。その理由も様々。そしてチャレンジしてみるならどの段階かも動いて表現。
それぞれに好きだったり、得意な段階があることが良く分かる。
違いを知ることで、すべてを自分でしなくても、得意な人がいれば託すことも大事だと教えて頂きました。

最後は、一人、模造紙一枚使ったワーク。困っていること、気になっていることを話す✖描く✖聴く体験。
みなさん、描いてもらうことで話すことが弾んでいました。

話していることをそのまま描くことに集中していると、話されていることの強弱や(上手く表現しにくいけれど、)位置、口にされている言葉とは、ちょっと違う心の声までも聴こえてくるようでした。

お話を聴きながら、絵をすらすらと描くことができるようになるにはトレーニングが必要だと思いましたが、描くことを通して、会議での発言一つ一つを拾うこと、みんなでイメージを共有することの有効さ。そして役割は得意とする人と分担すればよいことを学びました。

描くことだけでなく、”場をつくる”ことにいかせるキーワードをたくさん教えて頂きました。
みなさんの現場で、グラフィックファシリテーションをいかすことをぜひチャレンジしてみてくださいね☆

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