ハートフルセミナー『ありのままを大切に生きる』第2回目を実施しました

11月9日(日)。

ハートフルセミナー『ありのままを大切に生きる』第2回目を実施しました。

2回目のテーマは、『誰にでもやさしい防災の知恵~障がい児(者)の防災の知恵から誰にでもやさしい防災の知恵、備えを学びましょう~』

今回の講師も第1回目に引き続き、NPO法人ぴーす小田多佳子さんです。

今回も参加者の方々のニーズに応えたカタチでお話をしてくださいました。

知的障がい児の保護者が持っている災害時の不安を大きく分類すると…
1.確保の不安 
子どもの状態にあった食事は確保できるだろうか、必要なスペースが確保出来るだろうか。 
2.理解の不安 
障害を理解している医師・看護師はいるんだろうか、周りの人は迷惑がらないだろうか。
3.体調・行動の不安 
行動が不安なのではなく、行動には意味(原因)があり、保護者は普段から予防をしている。しかし災害時には予防できないかもしれないことが不安。
発作が起きたら、薬は手に入るんだろうか?

一つの方法として、自宅から離れた病院にかかり特殊な薬を処方されている場合など、手間でも病院の近くの薬局ではなく、自宅近くの薬局にて薬をもらうようにしておくと、特殊な薬でも取り寄せて取りおきしておいてくれるようになるので、もしも災害が起こった場合でも自宅近くで薬を手に入れることができることになるとおっしゃっていました。これも一つの災害に備えた知恵だと思いました。

4.隠れた問題
(1)障がい児が家にいない時の対応
支援学校からの帰宅への対応をどうする?学校としては、迎えに来られるまで時間がかかる事も考えておく必要がある。
(2)主たる介護者(母等)に何かあった時の対応
日頃から周りの人に知っておいてもらうことや、助け合える環境をつくっておく、防災カードを作っておくなど
(3)生活と心を元に戻すための対応
知的障がいがあるこども達は記憶力が良いので、災害の記憶も消えにくい。

●災害時要援護者とは、高齢者、障がい者、乳幼児、妊婦、外国人など

●人によって支援が必要な内容が違う。

移動が難しいのか、理解や判断が難しいのか、体調や健康を維持することが難しいのか。

●防災の基本、4つの「助」
1つ目は、自助、自分で、自分の身を守る。
2つ目は、共助、距離の近い市民同士が助け合う。
3つ目は、互助、困り感をわかりあう者同士が助け合う。
4つ目は、公助、国や地方自治体の公的な防災。

●防災の基本、4つの「期間」

発生直後 = 命を助ける・生き延びる
発生から3日間 = 公的防災が整う前
避難生活 = 公的防災の中で暮らす
避難生活後 = 復興した直後の暮らし

●4つの「助」と4つの「期間」の関係性
発生直後~発生から3日間は、自助と共助が大切。避難生活~避難生活後には、互助と公助が必要となる。

色んな事を聞けば聞くほど、福祉避難所の必要性を感じました。

また、地域、まちが誰にとっても住み良い場所になるように、何か災害があってもお互いが出来ることで助け合えるように、普段から、知り合い、話をしておくことの大切さを感じました。

起こらない方が良い災害ですが、もしもに備えて、つながりをもち、物でなく知識や知恵をみんなで蓄えておきましょう☆

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