ハートフルセミナー『貴方から出来る、心のケア』学びの時間①

Heart_2貴方の身近に、こんな悩みのある方いませんか?
 「眠れない…」
 「人に会いたくない…」など、
もし、貴方や他の誰かからの些細な声がけで少しでも救われる心の方がいるかも知れません。

P1060357P1060356_2このセミナーは「人の心の悩み」「人の心の健康」また「人の心の病」について考えた時、その当事者である方々の回りにいる皆様、家族、恋人、友人、職場の仲間がその悩みや病をどう理解してあげ、どのように接してあげるかを知ることで人と人との心が触れ合う機会を今一度見直すことが多くの方にできるのはないでしょうか。
このような想いで開催されました。

 

今日は、そのセミナーの第1回目です。
タイトルは、『心のケア』心がふれ合う"対話"の大事さを学ぶ、です。
対話を通していかに自然に相手の話を聞くことができるのか?「心のケア」に取り組み、心が元気になるためのお手伝いをする大事さを考えます。

P1060359P1060355_2講師を務めて頂いたのはメンタルケア協会の精神対話士である福岡泰之さんです。
阪神淡路大震災をきっかけに精神対話士となり、その後、東京や東北の福祉専門の大学で福祉心理学を数々学ばれた方です。
精神対話士の仕事は訪問支援による相談者への対話による心のケアです。

 

お話の内容は、最初に精神対話士が派遣される対象者の話やメンタルケアが必要とされる背景等のことから始まりました
日本では平成10年から昨年まで自殺者が12年連続で3万人を突破するするという異常な現実があるということです。そしてその半数がうつ病とのデータもあるそうです。うつ病者は平成8年43万人から平成20年104万人と12年間で2.4倍にも増えています。
また、ひきこもりの方は全国で70万人と推定されています。
メンタルケアとは、細心の注意を払って対象となる人をいとおしむことです。
セミナーはそれから幾つもの事例をだし、その答えを受講者の皆さんにお聞きしていきながら進んで行きました。

P1060361P1060362_2受講者の皆さんの感想や学ばれた事は、
・非言語メッセージ(顔の表情、身振りや声の調子など)をもっと大事にすること
・傾聴の大切さについて、改めて考えることができた
・受容-共感-感情の共有を時間をかけてしていくことを学びました
・自分の気持ちを押さえて話を聴き、話をする難しさを考えさせられました
・相手に寄り添い、その存在を尊重することの重要性を学んだ
・言葉の持つ力、選択が難しいけれど上手に使うととても大きなものだと思いました
など、様々なことを感じられたようです。

最後にロールプレイ(受講者間の心の交流)を4つのグループに分かれて行いました。
各グループでは「介護疲れの主婦の心のケア」などのテーマで対話士とクライアントとして具体的な対話をしてみました。最後にそれぞれからその成果を発表してもらいました。

公民館としては、第1回目のセミナーを通して「対話の素晴らしさ」を学んで頂ければと思いました。
来週もぜひ楽しみにお越しください。

カテゴリー: 講座の記録 パーマリンク