成人大学講座「帝塚山学院ゆかりの作家」第五回

最近雨続きでしたが、本日は気持ちよく晴れてくれました!気温もぐんぐん上昇。

成人大学講座「帝塚山学院ゆかりの作家」五回目、最終回です。

梅花女子大学 名誉教授の谷悦子さんをお迎えして-芥川賞作家で童謡「サッちゃん」の作者-阪田寛夫をテーマにお話ししていただきました。

Cimg0277_2 講座では、まず天王寺近辺の地図から阪田寛夫が過ごしてきた家や学校、ゆかりのある場所が当時どこにあったのか説明してくださいました。

阪田寛夫の家は赤レンガでできた家で700坪の敷地があったそうです。とても裕福な家庭だったみたいですね。

 

 

 

 

 

 

阪田寛夫は父・兄とも梅花学園の理事を勤めていたそうで、帝塚山学院だけでなく梅花学園にも関わりがあり、梅花学園の学園歌の作詞をされました。

帝塚山学院では、小学校の先輩にあたる成人大学講座の一回目・二回目にお話しを聞いた、庄野英二・潤三とも交流があり、特に庄野潤三さんは中学校も同じ、就職したら上司とすごい大きな縁があったそうです。その庄野潤三の影響で、阪田寛夫は身近(親戚)な人をモデルにした作品を書くようになったみたいです。

講座の後半では、芥川賞を受賞した「土の器」の作品のお話を聞きました。阪田寛夫に最も強い影響力を及ぼした母親について描いた作品で、病気の母親から阪田寛夫が「摂理」の享受に到るまでの作品でした。

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講座の終盤では、受講者さん、みんなで阪田寛夫の詩を朗読したり、童謡「サッちゃん」を歌いました。お経のリズムにあわせて詩を朗読している受講者さんは楽しそうでした。

受講者さんから「楽しかった」とのお声を頂き、とても嬉しく思います。ありがとうございます。

秋の成人大学講座の受講を心よりお待ちしております。

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