―成人大学講座『西洋近代美術と日本』―
青空が広がる良い天気の日に、成人大学講座4回目を開催しました。本日も帝塚山学院大学の大森淳史先生がお話してくださいました。
第4回目のテーマは「クリムトとウィーンのジャポニスム」です。クリムトと日本の美術工芸品に影響を受けた作品を見ていきました。
今回のテーマのクリムトの作品は、先週まで見た画家達の作品と違い、作品に細かな金がまばゆいばかりにちりばめている作品が多く、人物画には、人物の顔など露出されているところ以外は平面的な模様で表現されていました。
平面的な模様には日本の美術工芸品にみられる伝統的文様(渦巻文様・立湧文様など)や家紋が自由にアレンジされていました。受講者さんは細かいところに描かれている日本的な模様を真剣に見ていました。
休憩後の後半では、ヨーゼフ・ホフマンやコロマン・モーザー達が日本の工芸品から影響を受けて制作した作品をみました。スクリーンに映し出される家具やその模様が日本的で驚きました。
成人大学講座第5回目の最終回は11月27日です。テーマは「版画のジャポニスム」です。受講者さんより毎回「楽しかった!!」というお声を頂戴致します。あと講座が1回ですが、来週も宜しくお願い致します。