今日は11月7日に続き、版画家の稲垣由紀子さんをお迎えして「本と現代アート」について話して頂きました。
「アートブック」は絵のことが書かれている本で、「ブックアート」とは、本という形を使った表現だそうで、
最近は折り畳み式や彫刻的な本など、本の形をとっていないものも多いそうです。
また、「本・紙」の始まりについてもお話し下さいました。日本では7世紀に伝来し、改良ののち、
丈夫な和紙が生まれ、さらに西洋へはシルクロードを経て、8世紀後半に伝わったということです。
和製本は「巻子本(かんすぼん)」「折り本」「大和綴じ」「四つ目綴じ」と時代とともに製本の方法も
変わっていき、近代になり、機械化が進み洋式製本の量が増加したそうです。
韓国のブックアートフェアの様子を紹介して下さいました。
赤いメガネが磁石になっています。
先生の作品「ヘキサゴン・ダイアリー」です。
手にとって見ることが出来たので、受講生の皆さんも感激されていました。
どのようにして描いたのか、紙の種類は何かなど、
みなさん熱心に質問されていました。
最後に皆さんに本についての文章を
書いていただき、1冊の本にまとめました。
「成人大学」としては、初めての体験講座となりましたが、
みなさん、とても満足されたようです。