青少年セミナー みらいはばたきっず かがく実験で未来のノーベルかがく賞!


8月4日、5日の午前 午後。

違うテーマで大阪狭山市内に在住されている大阪府立大学の先生がポチ倶楽部さん協力のもと、専門分野の内容を実験などを交えて教えてくださる4講座を行いました。

この企画は今年で4回目。公民館で行われました。
大阪狭山市内の小学4年から中学1年までの児童、生徒が延べ73人が参加してくれました。

4日午前。津久井茂樹先生の新電池4兄弟(太陽、二次・燃料・熱電)というテーマでの講座です。
今、使っているマンガンやアルカリ電池、太陽電池の説明、そして今日のメイン、熱電池の説明がありました。
そして太陽電池で小扇風機を動かせることを知りました。その後、それぞれが熱電池を作り、発電させる実験もしました。電子オルゴール、LEDランプ、ブザーが反応すれば成功です。この実験では温度差が必要だということも教わりました。
水素ガスで動く自動車が、実際の路上でも普通に見られる未来がすぐそこまで来ています。


 
4日午後。有馬正和先生の海中ロボットが見守る海の健康というテーマでの講座です。
ロボットも年々進化してきています。まずロボットの紹介。そして海中ロボットの説明がありました。
海洋生態系の健全度を調べるために、海中ロボット が活躍しているそうです。シャチやくじらなどのお話しがありました。シャチは声をだします。ですから音響観測ができるのです。その声もきかせてもらいました。海洋生態系の食物連鎖は図での説明がありました。シャチが頂点にあります。シャチの数がわかれば他の海洋生物の数も推測できるのだそうです。
地上ではペッパーくんというロボットもあちらこちらで見かけるようになりましたが、海中でもロボットが活躍していることがわかりましたね。


そしてミニ水中グライダーを作り、実際にプールに張った水の中での動き方を試してみました。
エンジンはついていませんが、下へ潜るとおもりを外してまた上部に上ってくるという動きをします。
自分で作った水中グライダーで皆、何回も何回も試していました。

5日午前。成澤雅紀先生の顕微鏡で見るミクロの世界―色彩と結晶-というテーマでの講座です。身近にある色々なものをハンディ顕微鏡で観察しました。色々な繊維やちらし、お札、等々。
顕微鏡で覗くと単色だと思っていたものもたくさんの色で構成されていることがわかりました。大きな顕微鏡では塩、さとうなど四角い美しい結晶がみえました。片栗粉を溶いたものが透明であることも発見でした。

5日午後。野口悟先生のリニアの世界、超伝導、磁石の不思議というテーマでの講座です。
普段生活する中でも磁石は色々なところで使われています。
まずは磁石ってなに?から始まりました。右ネジの法則を実験で確認し、2027年に開通するという超伝導リニア新幹線の仕組みをお手軽リニアの実験で確認しました。超伝導現象は極低温でしか起こらないこと。リニア新幹線が浮いて飛ぶように走るということを知りました。マイナス196℃(77K)の液体窒素を使って物体が浮くという、リニア新幹線の原理をわかってもらう実験も行いました。磁石のすごさがわかりました。


講師の方々は普段、大学生を教えておられます。今回は小学生や中学生に教えるということで、クイズを交えたり、噛み砕いた説明を用意したり、興味をひく実験の準備をしたりと最新のかがくを子どもたちにわかってもらえるように、色々と工夫していただいていました。
そのお陰で、子どもたちのアンケートでは『説明がよくわかった。』『とても楽しかった。』『実験がおもしろかった。』というものが多かったです。『理科がちょっときらいだったけど、ちょっとすきになれたのでよかったです』『また、いろんなことを教えてください。』という声もありましたよ。
色々な発見があったのではないでしょうか?かがくの不思議に興味をもってもらうきっかけになってくれた事と思います。
将来、大阪狭山市からノーベル化学賞をとる子どもがでてくるといいですね。

 

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