脱出アドベンチャーゲーム『ASOBOSAI(あそぼーさい)』実施しました。

2016年9月22日(祝・木)。

昨年度の『おとなの寺子屋in公民館~企画専科~』の有志が約1年かけて、子どもたちに何を伝えたいか、どんな内容にするか、タイトルは、と企画会議を重ね、準備をし当日を迎えた『脱出アドベンチャーゲームASOBOSAI(あそぼーさい)』を実施しました。

企画をしていく中で、『こどもたちに楽しみながら、リアルな体験をしてもらいたい』という柱ができ、紆余曲折しながら実際の内容を考え、タイトルを考えて頂き、実現した講座です。

また、この講座には、企画グループのメンバーの趣旨、ねらいを前向きに受け止めてくださった、当日のボランティアのみなさんと消防署の方々がご協力くださいました。

10:00~スタート。
24組48人の小学3年生~6年生が集合。

午前中に体験したのは、4つのミッションゲーム。
申し込んだ2人組で、頭とカラダと心を使い協力し、挑戦してもらいました。

火の国では、
水消火器を使い方を自分たちで読み時、水を出し、的に当て回すというミッションにチャレンジしました。
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山の国では、
約30キロの人形を運ぶというミッションにチャレンジ。そこにある道具を使っても使わなくてもOK。2人でひきずらないで運ぶ方法を考え、工夫して、挑戦してくれました。

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水の国では、
プールから水を運び出すミッションにチャレンジ。不安定だけど大きな容器、小さいけれどこぼれにくい容器など運び出す道具はさまざま。2人でどれを使って運び出すかを考え挑戦してくれました。

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風の国では、
心停止の人をAEDを使って助けることにチャレンジ。
これも誰も教えてくれません。自分たちでAEDのアナウンスをよく聴き、書いてある図をよく見て、使ってみることに挑戦してくれました。
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4つの国での挑戦を終えた後は、消防署の方から、みんながそれぞれの国で、苦労していたことが上手くいく方法や、生きのびるため、助けるために大切なポイントを教えてもらいました。

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昼食は、アルファ米とそれぞれに持参したレトルト食品を食べました。
アルファ米が入った袋にお湯を入れてかき混ぜ、待つこと20分。
その間にレトルト食品を温めました。
お湯のありがたさを感じる機会になったのではないかと思います。
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午後からは、持ち出し袋の中身を考えました。

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まずは、一人で32個の中から9個選んで切り取り、用紙に貼りつけ、選んだ理由を書いてもらいました。

一人一人、大事に思うものは違い、そして、それぞれに理由があります。

今度は、そのみんなの考えを持ち寄って6人グループで一つの持ち出し袋の中身を改めて考えてもらいました。
一人1個ずつ選ぶとか、多数決でたくさんの人が選んでいるから選ぶとかではなく、たった一人の意見でも、なぜ選んだかの理由を大切に聴き、その中で選んでほしいと伝えました。
今日はじめて出会った人、学年も様々なグループの中、それぞれが理由を話し、みんなで考えて、グループで9個選び、選んだ理由も書き出してくれました。

いくつかのグループに選んだ物を発表してもらいましたが、それぞれにしっかり理由も考えながら選んでくれていたのが印象的でした。

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最後は、暗闇の中、灯りのもとで、今日1日のふりかえりタイム。
みんなどんなことを思い出したのでしょう?

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今回、体験してもらったことは、災害が起こった時にできるほんの一部分かもしれません。
もちろん体験が役に立てばうれしいですが、今回、仲間と協力しようとしたこと、教わったことをするだけでなく、考え工夫できたという経験を大切にしてもらいたいと思います。

また、経験したこと、大切に思ったこと、家族や友達にどんどん伝え、広げてほしいなと思います。

 

最後に、今回使った持ち出し袋の中身表をご紹介。
皆さんなら、3日間生き延びるために9個、何を選びますか?

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