新春講座『源氏物語』を楽しむ 第五回

1月から始まりました、『源氏物語』を楽しむ講座、今回が最終回です。3ヶ月という期間でしたが、あっという間でした。原文を読み進め、時代背景や光源氏との関係を考えながらの講座はとても楽しかったですね。

今回の講座も岩井宏子先生のお話を聞かせていただきました。

P1140248P1140249

P1140254_4P1140256_3


今回読み進めている須磨巻もいよいよ終盤です。前回の講座の最後に明石入道が登場しました。今回はその続きで、明石入道と入道の北の方との会話から講座は始めました。

明石入道は源氏の母親である桐壺更衣と血縁関係にあると北の方に説明していました。源氏物語にはたくさんの人物が登場し、役職も様々です。岩井先生は「文章では関係性などわからないことも、メモをとってみると意外なことがわかることがある」とおっしゃっていました。確かに先生が書いた家系図をみると明石入道と桐壺更衣が、いとこ関係にあることがわかりました。文章からそこまで想像するのは難しいかもしれませんね。

その後の物語は宰相中将が源氏に会いに須磨に来て、和歌を詠み合い、源氏が禊の為に海辺に行ったが突然の嵐によって中止となり、夢に海中の龍王が現れたのがとても気味が悪く、須磨の館での生活が嫌になったところで須磨巻が終了です。

次の明石巻はどんな物語になるのでしょうか。この講座ではたくさんの方が源氏物語を楽しんでいただけて、とても嬉しく思います。皆様、ありがとうございました!

カテゴリー: 講座の記録 パーマリンク