昆虫に興味を持つ方法

去る12月8日(木)、箕面昆虫館館長でもあるヒゲの昆虫博士こと久留飛克明先生をお迎えして、昆虫をテーマにした講座を開きました。
久留飛先生はあの有名なTV番組、「探偵ナイトスクープ」にも出演していらっしゃいます。

その久留飛先生から伺った、昆虫の興味深いお話をいくつかご紹介したいと思います。

~~~ ? => 羽 ~~~

現在、地球上の生物で空を飛ぶことができるのは、鳥、蝙蝠、昆虫の三種類です。
そのうち、鳥や蝙蝠の羽は前足が進化したものです。
では昆虫は何を羽に変化させたのでしょうか?
昆虫は足が六本あるにも関わらず、何かを羽へと進化させたのです。
空を飛ぶことが進化の過程で、生き残るために必要なことだった、というのは想像に難くありません。しかし、何を羽へと変化させたのか。まだよくわかってないそうです。

 

~~~ 脳が三つある!? ~~~

なんと、頭の他に胸や腹にも脳を持っているとのことです。
分散脳というのですが、逆に何故分散させてしまったんでしょうね。
あの小さな体に、途轍もないメカニズムが沢山詰まっているのだなあとすごく感心しました。
でもどこの脳が壊れても、全体として生きてはいけませんから、分散=セキュリティではない・・・気がします。

お話の合間に折り紙工作も教えて頂きました。
正方形の折り紙を小さくたたんでいくだけなのですが、これが意外と難しいのです。
「ミウラ折り」と言って、三浦公亮(現・東京大学名誉教授)が考案した折り畳み方だそうです。
人工衛星のパネルの展開方法を研究する過程で生み出され、身近なところでは地図の畳み方などに使われています。この「ミウラ折り」が、カブトムシの羽の畳み方によく似ている、とのことでした。

     

最後に久留飛先生お勧めの書籍をご紹介しましょう。
年末休みのお供にいかがでしょうか。

・ダンゴムシに心はあるのか
・ミツバチの会議:なぜ常に最良の意思決定ができるのか
・素数ゼミの謎

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