ハートフルセミナー『身近な大事な人のために、知りたい心の病』学びの時間 第2回

第2回目のテーマは「親子、恋人など、人に依存する共依存症は意外と貴方の身近な病」を知ることです。

本日の講師は「こころの相談室大阪」心理カウンセラー 橘 哲弘さんをお迎え致しました。
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全体的に共依存症はなにかと言うことを掘り下げてのお話でした。

共依存症とはなにか?
先週お話ししたアルコール依存症に付き添っている家族などに多いそうです。
つまり、何かの依存症者に対して過度に自分のことを後回しにし犠牲にしてまでも他人の世話をすることで自分の存在価値を見出している状態をいいます。

色々ありますが、共依存症者の特徴は、「自分は何を感じ、どうしたいと思っていて、何を望んでいるのか」よりも、自分の「周りの人は、何を感じ、どうしたくて、何を求めているのか」を敏感に感じ取ります。

さて、皆さんは思い当る事ありませんか?

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共依存症の原因にも深くかかわっているものに「もえつき症候群」があることもお話に出ました。
例えば、懸命に働いていた人が突然無気力になり、職場に適応できなくなる症状をいいます。

他の要因として「アダルトチルドレン」、幼少の頃の様々な心の傷が原因となって、心や人間関係に障害を持つようになり、大人になっても「生きづらさ」を感じている人々のことを指すそうです。

またそのような背景にある幼児の成長過程には「機能不全家族」が存在するということです。適切な保護が与えられず、一人一人の人格が尊重されない家族であり、家族として機能していない状態です。

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この共依存症をはじめとする依存症や精神障害の対策として箱庭療法や催眠療法を用いているそうです。

ワークショップでは性格判断で使うエゴグラムチェックシートで自己分析を行いました。またタッピングという手法を用いて実際にストレス軽減方法を体験しました。

最後にカウンセリングとは、カウンセラーと来談者との共同作業で変化をもたらすことができるということでした。
今回も興味深いお話をして頂きました。講座を通してたくさんのことを学ぶことが出来ました。

次回は1月29日(日)になります。

講師は心理カウンセラー 衣川 竜也さんをお迎えして『「不安障害」不安は誰でもある事、でも行き過ぎた不安症状は心の病』です。

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