「中国を知る会」と王先生

かもがわブックレット(2006年7月発行)に大阪狭山市立公民館で活動をしている「中国を知る会」のことが載っていました。以下に一部をアップします。

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ハートロード

・・・(略)、人と人の心の交流こそ長期にわたる親しい安定した関係をつくるのだと思います。いわゆるハートロードは「心の道」です。日本人と中国人はお互いに極めて重要な隣人であり、いろいろな誤解を解き、心を許して深く理解しあい、Flowers001_3 有効を深めなければならないと思います。日中間のブックロードは素晴らしい意義を持っていたと思いますが、それによって伝わったのは日本文化のほんの一部でした。人的な人的な交流をより頻繁にして、地道に相互理解を深めるチャンスを増やさないと感情の溝は埋められないと思います。
 本当の心の交流はこれから本番になるでしょう。まず互いに実情を知ること。相手のことを知りたい、理解したいという気持ちはとても大事です。わたしが暮らしている大阪狭山市の公民館には「中国を知る会」というサークルがあります。五年間、中国のニュースについて話し合ったり、中国映画を見たり、中国の健康法を学んだりして中国の文化に楽しく接しています。私は講師として狭山市民のみなさんの温かい友情や、中国を理解しようとする情熱に感動し、大変勉強になりました。この「中国を知る会」は私にとっては日本文化を学ぶ教室です。そこのメンバーのみなさんに本当に感謝しています。
 ハートロードを開拓するための日中の学問の各分野における交流がますます盛んになってほしいと思います。もちろん、相手の国の現代文化に無関心ならば、その国の人びとを理解することは不可能でしょう。・・・(略)

加藤周一他『どう拓く日中関係 政冷経熱の現状と「文温」の可能性』日中交流史に学ぶp30-31[王暁平](かもがわ出版 2006年)より引用

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